所謂日常日記
榎田信衛門「鯨のしっぽ」
本を読む、テレビを見る、
街を歩く、田舎を彷徨う、
物を喰らう・・。
日々の出来事の中で、
一瞬「海馬」に蓄積された記憶を
このページに綴っていこうと思う。

「海馬(hippocampus)」
大脳の古皮質に属する部位で、欲求・本能・自律神経または記憶に関する中枢器官。


第059回

6月27日の日常から・・

本日は・・・。

08:00『自宅つまりFMC(朝風呂&朝飯)』
10:00『びぷれす(ビデオ講習)』
12:00『れもんせ(超久しぶり)』
12:30『パレア(プッタネスカ未由紀と打合せ)』
14:30『FMC(桐の間秀子と日刊の収録)』
15:00『引き続きFMC(いろいろ仕事)』
16:00『ダイエー(晩飯の食材など買い物)』
18:00『自宅(晩飯)』
19:00『水前寺公園(家族で夕涼み)』
20:00『ロッキー(お買い物)』
20:30『ニコニコ堂(お買い物)』
22:00『自宅(軽く一杯)』
23:00『自宅(いろいろ仕事)』

というスケジュールであった。
以上、報告終わり。


ところで・・。
近頃《笑い》について考察することが多い。

※ここからはFMCスタッフへの訓辞みたいなもんとしてお読み頂こう。

某掲示板でで『熊本人の笑いの感覚が分からない』といった意味合いの
トピをみつけた。当然熊本人から総攻撃であったよ。

しかし、私は理解できる。
熊本人は基本的に面白く無い。

否、共通言語としての《笑い》というものと明らかに異なるベクトルで、
その笑いの法則が成り立っている・・と言うべきか。

『笑いは世界の共通言語』・・それはある意味では正しい。
しかし、その殆どは《ドタバタ喜劇》みたいなクドい笑いに限定され、
もっと国民性を活かした彫りの深い笑いになると、
国境を越えた途端、なんだかついて行けなくなる。

実際、私は『Mr.ビーン』は、「はは・・面白いんだろーな・・・」と、
何処か外堀から見る感じがしてしまい、イマイチしっくり来ない。
しかし、『ドリフ(但し現役バリバリの頃に限定)』は、今でも笑える。
※ここで「榎田、わかってないなー!」というやつ。お前は既に馬鹿である。

大きな意味では共通語なんだろうけど、実は笑いにも「方言」みたいな
土着というか固有の文化というか、ともかくDNAに染み付いた垢みたいな
ものがあって、それが笑いの尺度の差異を感じさせるのだろう・・と
私は理解している。

ちなみに、なんだか若手ストリート系お笑いが、馬鹿の1つ覚えで
「妙な関西弁」を用いているのは、関西弁という極めて使い易く、
なおかつお笑い向きな言語を用いる事によって、自らの芸の無さを
目立たせぬようつまらん努力をしているのに他ならない。

「関西弁イコールお笑い」というのは、『吉本興業独り勝ち』以降に
生まれた哀しい文化であって、実はホンモノの笑いとは、
あんまり関係ない、どうでもいい現象なのである。

現に、ふた昔前の《MANZAIブーム》を思い出すと、
いろいろと関西系のマンザイが居て、非常に盛り上がっていたが、
「ザ・ぼんち」「紳・竜」「のりお・よしお」「阪神・巨人」など
関西勢いろいろ・・・それらを全部足したパワーと、
例えば純東京寄席系「ツービート」とを天秤にかけた時、
個々の関西系パワーは実はあまり大したことはなかったというのが良く分かる。
(ちなみに「B&B」は関西系ではない)

つまり「関西弁イコールお笑い」というのは、
ひと頃《なんでもコムロ系》という暗黒時代があったように、
長い事《笑いはとりあえず関西系》という
「やや暗黒な時代」が続いているだけである。

常に大衆は笑いの共通項を追求する。
関西弁に頼ろうとする姿勢はまさにその現れである。

しかし、当然それは《最大公約数の笑い》であって、
むしろ端数的な「生活に根ざした笑い・文化」という点では、
極めて根の深い、その土地土地の色合いが滲み出てくるわけだ。

それだけに思う・・。
熊本人の笑いの感覚ってぇのは《共通項からえらく遠い所》にあるような
気がしてならんのだよ。

方言が他所者を排除するための防御システムであったのと同様に、
笑いの感覚差も他所者を排除する防御システムなのではないか?・・。

熊本人や鹿児島人の血の濃さ。
一所懸命つまり排他的な姿勢。
何をか言わんやである。

先天的と言ってもいい。
生まれた途端、そういう風土に揉まれるわけだから、
100年前の熊本人と大して変わらん感覚の人間が育ったとしても
そう変ではない。

とは言え「ヒアリング能力」はそれなりにあるだろう・・。
個人差はあるにせよ。

熊本弁しか喋れなくても標準語を聞き取れる・・
「現代熊本のベーシックでトラディショナルな田舎者」を
想像すれば分かるんじゃないかな。

うーん。そうだねぇ、乱暴な例えだなんだがねぇ・・。

例えばだ・・。
外国語会話スクールにネイティブな言語を話す人物がどれだけ多く居るか?
あるいは、ネイティブな言語を話す人物と親密な友達であるか?で、
その人物の言語能力が飛躍的に向上することがあるように、
わりかし鋭敏な笑いの感覚を持った人物(まぁ、他県の人だろうな・・)と
いかに多く接触するか?(つまり排他的にならないこと)が
ひょっとしたら必要なのかもしんない。ひょっとしたらね。

あ、これは《笑いとは何か?》を追求する人に限った話よ。
普通の人は普通にやっていればそれでいい。
ほんとにそのまんまでいい。面白く無くても堪えるから。(笑)

但し、うち(FMC)に居る人は努力が必要だぞ・・ちなみに全員。
面白く無いのに笑って下さる《希有なお客様》の上で
生意気にアグラなんかをかいてはいけない。

ちなみに明日は年に1度の『FMCスタッフ講習』である。


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