所謂日常日記 榎田信衛門「鯨のしっぽ」 |
本を読む、テレビを見る、 街を歩く、田舎を彷徨う、 物を喰らう・・。 日々の出来事の中で、 一瞬「海馬」に蓄積された記憶を このページに綴っていこうと思う。
「海馬(hippocampus)」 |
第158回
被爆者が自ら描いた《目撃したものいろいろ》・・。 たまらないシーンがあった。
中学生の少年が、爆風で倒壊した小学校に救助に向かった。 話はまだ続く。
今度は、倒れた柱に右腕を挟まれて身動きがとれない女の子である。
結局少年は、女の子がジリジリと焼ける直前まで見守るしか出来なかった。
今や老人となったこの絵の作者は、
なんちゅう悲劇であろうか。
ちなみにあっしは「戦争の悲劇」とか、
サイパン島の「バンザイクリフ」から、余りにも自然体で だが、今回認識が変わった。
人の目撃情報の鋭さ。 これらに感動した。 こんなエピソードが紹介されていた。
偶然命拾いした少年が、自宅近くに辿り着いた。 惨い記憶を老人は描いた。
調べてみたら、同じ場所でこの母子の屍体を目撃し、
目撃情報の点と点が、60年近くの時を経て「線」で結ばれていく。
ちなみに他の目撃者が描いた屍体は黒焦げ状態である。 「せめて絵の中では服を着せてやりたい・・・」
たまらん・・マジで、ぐっと来たよ。
残酷の極致をかい潜って生き残った人間の《情》である。
ともかく、あまりにズドーンと重い番組であったので、
その後の「プロジェクトX/金閣寺修復(再)」が ■『今日の1コマ…A』 スケッチする少年。是法菅原神社にて朝9時過ぎ写す。 榎田さんがプロデュースしている 「FMC」ターミナルサイトはこちらです。 http://www.fmc.or.jp/ ストリーミング放送を聞くことができます! |
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