所謂日常日記
榎田信衛門「鯨のしっぽ」
本を読む、テレビを見る、
街を歩く、田舎を彷徨う、
物を喰らう・・。
日々の出来事の中で、
一瞬「海馬」に蓄積された記憶を
このページに綴っていこうと思う。

「海馬(hippocampus)」
大脳の古皮質に属する部位で、欲求・本能・自律神経または記憶に関する中枢器官。


第508回

8月21日の日常から・・

引っ越し作業が始まっておる。
約1ヶ月かけてFMCがlunediに移動する。

本日は、1F『第1スタジオ』の機材部分を除く諸々の品の移動である。
要るものと不要品の仕分けができるのが小生だけとあって、
運搬作業は専ら女性軍の手に依存することになる。
いやはや強力(ごうりき)だ・・笑。

積み上げられた書類を取り除くと、今や骨董品的価値しかないソニーとかナグラのデンスケが出現する。
FMC放送文化史で言うところの「極めて貴重な資料」も次々に出現。
さらに、十数年《開かずの扉》となっていた「押し入れ」が開けられる。
今まで見つからず《幻の番組》と言われた「熊本市民会館小ホール観客1名公録」のテープをはじめ、第1級の資料が続々出現!

作業は夕方で一旦打止め。
女性軍(というか現行のFMC本隊)がミーティングをするというので、
隠居の身である小生は、2人の子どもを連れてお散歩へ。

本当は、水前寺駅に『あそBOY』の姿を拝みに行くつもりであったのだが、
調べたら本日は『あそBOY』は運休で『SL人吉号』として肥薩線に出張中とのこと。
残念〜。

ま、それでもいいか・・ということで水前寺駅へ電車見物。
駅に着いたら丁度いい感じにすぐに出る電車があったので、衝動的に乗車。
マコトノスケが「赤電車!」と呼ぶ815系通勤電車で一路熊本駅へ。

途中813系黒電車とすれ違い、787系『有明』が並ぶ熊本駅0番ホームに入線。
ホームに出ると「九州横断特急は4番ホームからまもなく発車しま〜す」とのアナウンス。
ほんじゃ一応見に行くかってな塩梅で、跨線橋を渡って4番ホームへ。

3番ホームにいた813系と並ぶこれまた真っ赤な『九州横断特急』である。
出発シーンを有り難く拝見して「さてとりあえず一旦改札を出てジュースでも飲むか」と思い2Fの改札口へ。
駅員さんに切符を渡すと「もうすぐあそBOYが来ますよ」とのこと。
デカいデジ一眼をぶら下げた子ども連れということで気を効かせてくれたという次第。
「ほんじゃUターンぢゃ!」ということで4番ホームと同じ島の5番ホームへ。

『あそBOY』が走っていないということで油断した人達が多かったようで、
数名の鉄道写真マニアはいたものの、ホームはそう賑わっていなかった。
ところがSLってやつは、あの汽笛がありますけんね。
また、ラストラン間近ということもあり「お前は999か!?」ってくらい長〜い汽笛を鳴らしちまうもんだから、そりゃあ普段無関心な人達も集まって来ますわね・・笑。

(ここから古館風実況でお送りします)
さあいよいよ『あそBOY』もとい『SL人吉号』が入線だ。
万感の想いを込めて、今まさに灰色の煙りと、熱気を帯びた蒸気を放出させながら、
我らがスチームロコモーティブ、熊本駅5番ホームに堂々の到着であります。
老朽化に伴う引退を全く感じさせないしっかりとした足取り。
黒光りする車体が夕暮れ時の柔らかな太陽光線に溶け込んで、何か幻想的な映画のいちシーンを思い起こさせる、そんな風景であります。
おっと!どこから沸いて来たのか。子ども連れのニューファミリーでありましょうか。携帯電話を突き出して、なんでもいいからSLをバックに写真を撮っておきたいという衝動にかられた一群が、鬼のような形相で家族写真を撮り始めているぞ。
鉄道写真を撮り慣れたマニア達もその勢いに押されぎみであります。

・・てな中、とりあえず必死に撮った写真は下記リンクからどうぞ。

「あそBOYいたね!」とご満悦の小さな鉄オタ・マコトノスケである。
その後「今度はあっちの電車がいい!」と主張するカエデの意見を採用して、熊本市電の新型電車に乗車。
すると車掌が「カエデ〜!」と驚かせる。アナル島田であった。
普段は公務員として何喰わぬ顔で働く(随分前の熊日新聞の記事引用)アナル島田の《働くおじさん》っぷりを拝んでカエデもいつになく上気しておる。
九品寺交差点で降りたが・・「あれ?マコトノスケは小児料金?それとも無料?」と迷ったものの「ま、いいわ・・」と小児料金をお支払い。
もうすっかり陽も傾き、本日の鉄道ミニミニツアーは終了。
※水曜日に新幹線だの地下鉄だの乗ったばかりのマコトノスケにとっては鉄道漬けの1週間であった・・笑。


『本日の1コマA』あそBOY入線。(熊本駅5番ホームにて)
『本日の1コマB』働くアナル島田。(熊本駅前の車内にて)

◆本日の一言NEWS・・「新党日本」
日本新党ではない・・笑。サムライ日本の方が好きだな。




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