所謂日常日記
榎田信衛門「鯨のしっぽ」
本を読む、テレビを見る、
街を歩く、田舎を彷徨う、
物を喰らう・・。
日々の出来事の中で、
一瞬「海馬」に蓄積された記憶を
このページに綴っていこうと思う。

「海馬(hippocampus)」
大脳の古皮質に属する部位で、欲求・本能・自律神経または記憶に関する中枢器官。


第595回

6月26日の日常から・・

翌日以降、戦線は膠着状態である。

豪雨が一旦治まって朝が来た。
ガラス戸越しに見えるもの‥それはまさに乱舞するドクガの群れであった。
庭は完全にドクガに制空権を奪われていた。
ヒッチコックがもし「蛾」という恐怖映画を作っていたら、まさにこんなシーンであろう。

ちなみに映画「鳥」について言えば、子どもの頃からそれ程の恐怖感は無かった。
幼稚園中退後、大阪の池田市に住んでいた時のこと。
近くにイナリ山という古墳みたいな小山があって、いつもここで遊んでいた。
ある日、野生児状態で山を闊歩していた際にカラスに襲われたことがある。
5才児からすればかなり大きいカラスであったが、
アニメ「風のフジ丸」を観ていたことが幸いした。
振り回した棒で一撃。なんとカラスを即死させたことがある。
そんなわけで、鳥なんか怖くもなんともない。

しかし「怪奇大作戦」の第2話「人喰い蛾」は恐怖であった。
私はこれを観て蛾が大嫌いになったような気がする。

ヒッチコックが「鳥」でなく「蛾」という映画を撮っていたら、間違い無く私にとって最強の恐怖映画になったことだろう。

それはさておき‥
ガラス戸を1cmほど開け、その隙間から殺虫剤を噴霧する。
あたかもトーチカから迫り来る敵兵に乱射する機関銃小隊の気分である。
シュー
バタバタ
シュー
バタバタッ

雨上がりの朝。
愉しくない朝。

「いったい何なんだよこりゃ〜」
落としても落としても現れるドクガの皆様。

玄関前も同様だった。
そこら中ドクガ天国といった様相である。

もはやこれまで‥。

遂に我が軍は、大量破壊最終兵器である「農薬」の使用を決した。

乱舞するドクガを刺激せぬよう、用心してガレージの車に乗り込む。
まるで映画「鳥」である。

行け!ホームセンターへ!!
待ってろ「Hiヒロセ」(我が家から最短距離にあるホームセンター)!!

「ふふふ、どの農薬を買ってくれようか」
「ここは定番のマラソンか。いやスミチオンかな。それとも両方をブレンドしたスミソンも捨てがたい。おっ!オルトランという手もあったか、即効性は低くともゆっくり根絶やしにできる恐ろしい薬ぢゃ、ひっひっひっ‥」

結局、蚤戦争の際に実績があるスミソンを購入。

さあ、決戦はもうすぐだ。


◆本日の一言NEWS・・「ドクガの卵」
実は卵にも毒毛があります。お気を付け下さい。





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