熊本シティFMにおもう
「マルチメディアの話」 1996年10月頃執筆 インターネット版コラムというかエッセイでござい…。 大体、マルチメディアを標傍する企業くらい怪しいものはないね。インターネット鴨なんて言葉もあるくらいで「言葉の意味は分からんが凄い自信だ」という筋肉マンの実況アナのようなおっさんを丸め込んで日銭を稼いでいるわけじゃろ。ヤクザだねぇ。 で、思うんだが、メディアの優等生を気取っている「放送局」というのはホントにこのまま生き残れるのだろうか…と最近本気で危惧しておる。まあ危惧といっても私に直接打撃があるわけじゃないのであくまで野次馬的観測なのだが、たぶん現在のスタイルでの放送局は激減するように思えてならない。 まず、遠い将来には、ハイビジョンクラスの8ミリビデオと編集簡単お手軽ビデオパソコンによって誰もがプログラムの制作(今のパーソナルHomePageの発展型だね)が可能になり、進んだ圧縮技術と、今よりはちっとはマシになっている回線網ならびに低コスト化によって、誰でもパーソナルテレビ局が開局できるようになる。そしてその中から、まともなコンテンツを提供して人気を集めるところが出てくるだろう。無論、商売っけのある人も続々参入するだろうし、現在のパーフェクTVなどによるCS大乱戦どころの騒ぎでなくなるのは確実だ。 つまり「マスコミなのだ!!」とか言って偉そうに出来るのは今のうちということだな。激烈な就職戦線をかいくぐって◯◯放送とか◯◯テレビなんかに就職された方、おめでとうございます。これからの試練に耐えていって下さいな。 さてさて、その上で極めて重要になってくるのが、コンテンツの中身ということになってくるだろう。 ミニFMブームにヒントを得て制度化されたのがコミュニティ局ってやつだが、電波の出力が中途半端なのと、へたに自治体なんかを絡めるもんだから、面白くないことこの上なし。 放送というのは因果な商売で「努力することは意義にはならず結果だけがモノを言う」ところなのだ。少ない人数と少ない予算でやり繰りするのは大変だろう。でも知恵とセンスが無さすぎる。マイクもいっつもオフぎみで聴いてて実に不快きわまりない。…何故そんなことに気付かないの? 本当に人気を上げたかったら番組の中身で勝負しなさい。アンテナにリード線を巻つけてでも聴きたくなる番組を作りなさい。(これ、最初で最後のエールのつもり) で、これはCS放送にも言えるわけ。一度に100を超えるチャンネルが出来ちゃうんだよね。番組は誰が作るの?ディレクターってそんなに居るの?なんか不安。 |
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