熊日グリーンページにおける自己完結型エッセイ

「熊本のボロ指摘日記2」

1997年7月中旬執筆

熊本市(とくに繁華街)を歩いて気付くことなんですが・・
なんで「腰掛けるところ」が無いのでしょう。

バス停のベンチのことを言ってるんじゃないよ。下通だの上通だのも含めて、ほとんど休憩するような場所が無いっちゅうことを言っちょるんよ。
下通スイス洋菓子店の横にある21世紀だかのオープンスペースが奇蹟的に存在するものの、ショッピングやちょっとしたお出かけの合間にくつろげるアトリウム的なスペースが全く無いんだわねぇ。
喫茶店で休憩するっちゅうてもタダじゃござんせん。お金を使いたくないときだって結構あるのです。

これは、はっきり言ってやるけど「熊本の商人(あきんどと読む)のレベルの低さ」の現われなのである。単なる「売らんかな精神」ばかりが前に出て、情報発信基地・人的交差点としての繁華街の役割を極めて低く見ているからに他ならない。
アーケードにワゴン並べて、わざわざ「往来の妨げ」になるような商いには精力的なくせに、街自体を一種の「語らいの場」にしようなんて、これっぽっちも思っちゃおらんのだろうねぇ。
あ〜あ・・「物だけではなく情報で人を集める工夫がまるで感じられない」トホホ。
いよいよ熊本市中心部の再開発がスタートするとの由。ホント大丈夫かねぇ・・。

私思うんですよ。(一応これでもプロのコンセプターなもんで・・)
下通・上通・サンロード(セリーグ風?)には、放っおいてもお客が集まるという奢りがある。それがここの最大の弱点。
子飼や健軍(パリーグ風?)の若手商店主(居る?)の皆様に申し上げますが、少なくとも若い世代のお客を呼び込む重要なヒントがここに内包されています。
頑張れ!! そしたら熊本はもう少し面白い街になる。

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