熊日グリーンページにおける自己完結型エッセイ

「不審者」

1997年7月下旬執筆

7月30日付熊日夕刊の3面左隅の記事「不審者に注意」を読んで思ったこと。

何やら熊本市教委が調査した「不審者出没状況」によると8割の中学と7割の小学校で「出た出たうちも出た」という衝撃的な報告があったそうな・・。

もっとも私がガキの頃も不審者はそれなりに出没していたものだけど、これだけハイスコアな数字を見せられると、やっぱ不安感がつのるものだわねぇ。

道徳だとかモラルだとか、それよりも前に「大人としてのプライド」すら持っていない大馬鹿野郎が「畳の中のダニ」のように相当数が生息している現代社会の極めて深刻な病理が前提となりまするからして、これはもっと「マトモな大人」が声高に議論をすべき課題でありましょう。

実際、新聞社会面を彩る大馬鹿野郎の破廉恥な姿に、そろそろ日本人も危機感を持つべきなのかもしれぬ。

「さてさて、子供達を守るのは我々大人の仕事です」
・・で思うんですが、やっぱり子供の社交場というか、逃げ場が余りにも少なくなってはいないでしょうか。

ゲーセンなんか大人向けだか子供向けだか全くもって線引きが困難だし、児童公園も気がつけば妙な施設や緑地が作られて、年寄りの進出著しく・・これがまた年寄り共も子供との共存を目指すならまだしも、ゲートボールなんぞにうつつをぬかして、子供がそのテリトリーに入って来ようものならヒステリックに追い出す始末。(大江の堂免公園なんかいい例じゃ。子供に野球場を返せ!!)

駄菓子屋もほとんど滅亡状態ですな。唯一の子供の社交場(言い替えれば非難所)であったわけだけど、時代のうねりには叶わなかったわけです。

繰り返しになりますが「子供が逃げ込める場所が余りにも少ない」と私は思う次第です。テーマは「子供の非難所」あなたの子供を皆で守りましょ。

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