熊日夕刊「ヤング欄」における自己完結型エッセイ

アメーバ捜査網・第6回「メディアを使ってみよう」

1998年1月下旬執筆、1月27日掲載

(熊本日日新聞夕刊「ヤング欄」で隔週連載されたコラムです)

 そろそろ実際にアクションを起こすためのいろんなノウハウを並べてみようかと思うんだけど、実際にこのようにやれば必ず成功する!というガイドブック的なものではないので念のため…。あくまで自分流のやり方でチャレンジして頂きたいわけじゃ…。

==「仲間集めの方法」==
 グラフィックアーティストなどのように、ほとんど個人プレーオンリーという方も、個展だとかいろいろな事を考えると仲間が多いのに越したことはないでしょ。やっぱり3人よれば文殊の知恵って奴です。

 口コミや個人情報誌という手段もそれなりに有効だけど、ここは一発「メディア」で遊んでみましょう。

 ローカルメディア(特に電波系)の泣き所はなんと言っても「慢性的なネタ不足…」要するに情報の少ない所でキー局に似た情報番組を好んで作ろうとするから出る弊害なんだけど、それを逆手にとっちゃうのも立派な戦術なのです。

 見学がてら各局を回って「私らの活動を告知させてくりー」「頑張ってるからお願ーい」と図々しく直訴してみるのも面白い。

 なんと言っても首都圏と熊本の差はココにあるんだなぁ…。お台場のあの局も麹町のあの局も、どこに行ったってまず門前払い間違いなし。現に視聴率30%以上!の全国ネット番組を何本も企画している私でさえ「入館証」なるIDカ
ードを首にぶら下げないとガードマンに怒られる。

 ところがところが、熊本のメディアはとってもハートフル。余程忙しいか機嫌が悪いかでなければ、とりあえず話くらいは聞いてくれるだろう。例え中身が無くても実績が無くても「やりたい事」を明確に伝えて「告知して!取材し
て!」と訴えれば、何か行動を起こしてくれる可能性は十分にある。

 もし相手にされなかったとしても「メジャーになったら、アイツ絶対潰してやる!」と益々闘志を燃やせばいいわけよ。気にしない気にしない。

 要は「さりげなく」なおかつ「図々しく!」メディアの懐にいかに入り込むかが重要なポイント。

 うまくいって、呼び掛けたいことや君のメッセージが電波や紙面に乗る。何万人もの目や耳に届く。そして多分その中にいる君の知らない誰かのハートの中に熱いバイブレーションとなって記録される。知らないどこかで君の仲間が誕生する瞬間なのであります。

ParaTエッセイ・トップページに戻る

all right reserved"fm-monday club"kumamoto.japan.1999-2001