テレコム九州における自己完結型エッセイ/ParaTのいけてるマルチメディア
テレコム九州は「社団法人九州テレコム振興センター」が発行する小冊子(季刊)です。
Vol.1「Web-Radioって何?」 九州初!インターネットラジオfm-monday clubの超日常ダイアリー 1997年5月中旬執筆('97年7月号掲載) 皆様こんにちは。インターネットが私達の生活の一部になりつつある今日この頃…。 ところで…読者諸氏の所属企業又は団体で、インターネット上にオフィシャルのホームページを設けておられるところがあると思います。そこで唐突ですが質問です。 「あなたのホームページは見られていますか?」 実はですねぇ…地方の自治体や企業に顕著にあらわれる実例として「アクセス数(ヒット数)の深刻な伸び悩み」というのがどうやらあるようなんですね。プレゼント等の物質戦法で人気を保つところもあるにはありますが、それ以外では「ピタリとアクセスカウンターが止まったまま」という自主フリーズ状態のサイトが目立つご様子。 …答えは簡単「面白くないんですよ」(でもホントです) で、今回ご紹介するのは手前味噌で大変恐縮なのですが、私が主宰しているインターネットラジオfm-monday clubについての雑記です。 地獄の開局準備 HTML(ホームページを構成する基本的な言語の1つ)については割とあっさり理解することが出来ましたが、タイトルロゴなどの画像ファイル作りが大変でした。フォトショップなどの画像ソフトを使えば簡単に凝った画像が作れますが、何せ貧乏団体の悲しさ。愛用のマックにはクラリスワークスと少しの無料ソフトしか入っていません。しかし元来の打たれ強さと逆境に強い性格が幸いして、この環境でもフォトショップ並みの画像作成を可能にする裏業を次々に発見!後に「フォトショップか何かで作られたのでしょ」と言わしめた画像ファイルを脆弱なソフトだけで作り上げることに成功しました。(トホホな話ですけど) とどのつまり、ホームページ作りに必要なものは、予算ではなく知恵と情熱、そして見てくれるお客さんの立場を考えたコンテンツ作りだと認識した次第です。 リアルオーディオ 1日のアクセス約200!! 以上、fmcの雑記をお読み頂きましたが、これらの中からホームページを作成するに当たって重要なファクターが浮かび上がってきます。
ここがポイント!! ■よく「村おこし」「町おこし」ということで地元の特産品が加工され売られています。ところが、こういう商品の多くは、隣村あるいは日本中の同規模の地域で「類似品」を発見することが容易に出来てしまいます。地方の町村ではどうしても都市部からの観光客などをターゲットにしがちですが、むしろそれ以前に、ちょっと言葉がキツイかも知れませんけど、周辺の町村を「仮想敵国」として捉え、敵が何を作ってどう売ろうとしているのかをまず最初に考えるべきなのです。要するに、マーケッティングの矛先を変えろということなのです。 ■さてさてマルチメディアの話に戻しましょう…。インターネットの世界では「検索エンジン」というものがネットサーフをエンジョイする上で特に重要な役割を果たしています。検索エンジンは、言ってみれば「非常に頭の回転が早い電話帳」みたいなもので、例えば『温泉』と入力すればあっと言う間に温泉関係のサイトが一覧となって表示されます。もちろん何百というカテゴリー(分類)が設定されているわけですが、ここでも重要になってくるのがやはりT類型が近くにいないかUということなのです。同じカテゴリーの中に自分のサイトと類似戦術あるいは類似手法のところがないかをまず入念にチェックするべきです。現に、地方発信型の村おこしサイトなど、似たような所が多すぎてアクセスする意欲を半減させています。 ■fmcでは、ミニFMやインターネットラジオというカテゴリーに含まれる全てのサイトを徹底的にチェックし、同業者のどれとも似ていないオリジナルのイメージを確立することに努めました。結果として、烏合の衆から一歩抜き出た形となり「ちょっと目立つ」ことに成功したわけです。雑誌等のインターネットラジオ特集でも編集者がまず最初に声をかけるのがfmcという狙い通り!の効果ももたらしているほどです。 インターネットでラジオの近未来 |
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