テレコム九州における自己完結型エッセイ/ParaTのいけてるマルチメディア
テレコム九州は「社団法人九州テレコム振興センター」が発行する小冊子(季刊)です。

Vol.27「新年早々すみません!手が回らなくて短縮版」

2003年11月上旬執筆(2004年1月号掲載)

新年あけましておめでとうございます!
今年も皆様にとりまして「前年比150%増」の良い一年になりますよう、お祈り申し上げます。

■いや〜昨年は、私にとっては何と言いましょうか…アップダウンが激しすぎましてね、身も心もボロボロでござんした。いろいろ病気もしましたしねぇ…やはり無理し続けると良く有りません。皆様も「適当」なところで「適当」に息抜きをして、そして「適当」に頑張って下さい。それが健康の秘訣かもしれませんです。

■一方、本が出たのは大きかったですよ。ベストセラーの仲間入りっつうのは流石に「夢」のまんまですが、リアクションはかなりありました。
そんなこともあってか、日本各地からの来訪者が増えてしまいまして、まさに《反響にびっくり状態》です。

■大阪からは、地元ラジオ番組で有名な女性アナウンサーさんから「FMCに行って種田に会いたい!会ってくれ!」という熱いメールが届きました。すぐに「いいですよ」ってな返事を出しましたら、日を置かずに飛行機で飛んで来られました。
その日は2人で来られたんですが、同伴の方は何やら外務省の通訳顧問っつう立派な紳士で、アメリカの某州立大学の先生様(日本人ですけどね)でありました。
「ともかくFMCは凄い!それを率いる種田は凄い!」とベタ誉めの2時間。ちょいとくすぐったい2時間でありました。
ちなみにこのお2人は、フランスはパリに小さなスタジオを設けて、そこから日本向けにフランス文化を発信するウェブラジオ局を作りたいという「夢」をかねてからお持ちなんだそうです。しかしながらそれを実現させるノウハウが無くて途方に暮れていたところ、大阪梅田の紀伊國屋書店で偶然見つけた拙著『聴かせてやんない!〜ウェブラジオFMCインサイドストーリー』に相当なカルチャーショックを受けちゃったみたいで、何はともあれ「実物に会ってみよう!」ということで飛んで来たというわけです。
いろいろお話しまして、俄然やる気マンマンでお帰りになられました。
それにしても外務省絡みの人が来たのは初めてだなあ…。見るからに「外務省」ってオーラを出してましたがねぇ。そう言えば、これまでに「総務省」「経産省」「農水省」のお役人さんとか関係の方が取材というかリサーチというか、ともかく私に話を聞きに来たことがありますが、それぞれの省庁ごとにオーラの波長が違ってて面白いですね。

■話が脱線したので復旧させます。
これを境に、いろんな人が来ましたよ。マスコミの人も沢山来ました。
読売新聞には西日本版(広島以西)で馬鹿デカく載ってしまったので、ご覧になった方もいらっしゃるかもしれませんが、私が標榜する《ナローキャスト》というメディアスタイル(放送/ブロードキャストの対義語。必要としている人にだけ限定的に発信する閉ざされたメディア。非バラ撒き型)がマスコミの人達にとっては非常に新鮮に映るらしく、皆さんえらく感心して帰って行きましたねぇ。そんなに新しいものじゃないんだけどねぇ。

■他には・・関西地方の某大学をはじめ、幾つかの大学・専門学校のメディア系ゼミで「メディアリテラシー」参考書として使われ始めていますね。その関係かどうかは分かりませんが、講演のオファも増えてきました。もちろん私の生徒達も自主的に読んでくれています。

■ちなみに、私は『ウェブラジオ』という中途半端な新参メディアの行く末について「まだまだ流動的でよくわかりませんけんねぇ」とボカしつつ、よくある「商売になりますか?」の問いに対しては「いやぁ今は無理でしょう、あはは」と低姿勢で誤魔化しながら、腹の中で「まあ見てろよ」と舌を出していたわけです。
血気盛んなFMC若手スタッフに対しても「まだまだ。敵を十分引き付けてからだ!・・いや!まだまだ!まだだ!!」と言い続けて、ウェブラジオFMCの商業化を敢えて避けておりました。(もちろん裏では十分にシュミレーションはやってますけどね…笑)

■ところが「なんと言うことでしょう!」・・ウェブラジオの匠の努力によって、周囲の耳目も随分と集めるようになりました。何より、固定ファンの数が半端じゃありません。
てなわけで、今年FMCはいよいよ商業化のフェーズに突入するのでありました。さあ大変だぞう!…あ、うちって若造揃いで馬鹿ばかりなので、50代60代で「気は若いぞ負けないぞ」っつう気のいい方との出会いを密かにお待ちしてます。(笑)


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